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「Eroticism」

 「Eroticism」とは女性への渇望である。私は陰翳を内に包み込み、

輪郭を曖昧にすることで作品を現す。それは受け手による、変化を

拒まない。鑑賞者が自ら描くことによって、想像を促す。

 

 服は外界から遮ることで身体を曖昧にする。それにより、みたい

という欲望を浮かび上がらせる。これが「Eroticism」における服の

本質であると考えている。

 

 

 私は服を制作することで現実に物理的なものを生み出す。

私は輪郭ではなく、女性が服を着装することで生まれる風情を

つくっている。それは眼にはみえなくとも、確かに存在し意味を成す。

© 2024 OTSUBO Takanori
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